設計図なしで家を建てられますか?

2,30年前に良く聞いた言葉です。これはシステムを作成する際に設計なしで、コーディングや設定はいけないという例えで用いられていました。現在では聞くことはほとんどありません。現在は必ず設計してからシステムを構築します。設計のドキュメントも納品物として、契約に盛り込まれているのが普通です。

今考えれば、どのように設定するかはどうして決める事が出来たのか不思議に思うことがあります。当時はSEがこう設定した方が運用しやすいだろうなとか、推測で設定していたのだと思います。現在はこれを一つ一つお客様に確認しながら、設計を進めます。

おそらく、今後もこのやり方は続くと思います。しかし、設計での議論は時として無意味なこともあります。多くの人の意見は決定を遅らせたり、時には違った方針で筋の通っていないようなシステムになることがあります。結局、みんなが納得するシステムを構築するのは難しいものです。

そのため、出来るだけ、筋の通った設計をたたき台に議論しながら進めるのが良いのではないかと思います。